ゲド戦記の主題歌や挿入歌は、作品の評価とは別にいろいろ話題になりました。たとえば「テル―の唄」の歌詞の作者は朔太郎をどう思っているのか?ゲド戦記の主題歌はなぜシングルカットされないのか?手嶌葵とは誰か?…いろいろ調べてみました。
ゲド戦記の主題歌や挿入歌…いろいろな意味で話題作。
ゲド戦記(ゲドせんき)の主題歌や挿入歌はいろいろな意味で話題になった歌です。
主題歌や挿入歌の話を記述するまえに、まずゲド戦記のおさらいをしておきましょう。
ゲド戦記は、もともと英題「Tales from Earthsea」という小説です。
それもそのへんの小説とはちょっと違って、なんと1968年から2001年、30年以上にわたって書かれた壮大なファンタジーです。
やはり映画化されている「指輪物語」や「ナルニア国物語」と並んで「世界3大ファンタジー」とまで称される作品です。
以前からの小説「ゲド戦記」のファンでもあった宮崎駿を、1980年代に一度映画化の許諾と取り下げられ、さらに1990年代にもオファーしましたが、それも断られていました。
それがなぜか2000年代に入ってから、「ゲド戦記」アニメ映画化の許可がおりたのです。
そうしてやっとアニメ化が実現することになりながら、さまざまな事情があって宮崎駿は監督ができませんでした。
で、結局、アニメ映画に関してはまったく素人だった息子の宮崎吾朗が監督で「ゲド戦記」がアニメ化されます。
あらすじは…原作の「ゲド戦記」とはだいぶ異なっており、宮崎駿が1983年に出した絵物語「シュナの旅」に近いです。
そのため、初上映当時、批判もふくめ、さまざまな感想がネットに書き込まれました。
アニメ映画「ゲド戦記」、その主題歌・挿入歌の歌詞を書いた監督の本心は。
アニメ映画「ゲド戦記」は、宮崎吾朗が監督をした映画ですが、また、手嶌葵(てしま あおい)の映画だとも言えます。
手嶌葵は、「ゲド戦記」まで無名の一歌手でした。
彼女のデモCDを宮崎吾朗が耳にし、その声に惚れ込んでしまったことから、手嶌葵は大抜擢されます。
主題歌、挿入歌を歌うだけでなく、ヒロインのテルーの声優も務める大活躍です。
なを手嶌葵が歌った「ゲド戦記」の主題歌は、「時の歌 」…作詞:宮崎吾朗・新居昭乃、作曲:新居昭乃・保刈久明。
そして挿入歌は、「テル―の唄」…作詞:宮崎吾朗、作曲:谷山浩子、編曲:寺嶋民哉。
主題歌、挿入歌とも、歌われる手嶌葵の歌声は美しいものでした。
しかし、別な意味で話題になってしまったのが挿入歌の「テル―の唄」です。
プロデューサーが「参考のために」といって宮崎吾朗に萩原朔太郎の詩を渡していたのですが、それがもとでとんでもない反響を呼びます。
具体的には、雑誌や新聞で次ぎのように書かれました。
******************************
「萩原朔太郎の『こころ』に、ある範囲を超えて似すぎている」…雑誌「諸君」・荒川洋治
「盗作ではないがモラルの問題として謝辞を入れるべき」…毎日新聞・三田誠広
******************************
これに対してスタジオジブリは、「テル―の唄」が作られたいきさつを公にし、「ゲド戦記」の公式ホームページには萩原朔太郎の詩「こころ」の文言も掲載します。
それと同時に、「ことあるごとに、萩原朔太郎の詩に着想を得たことを伝え、先人の芸術に敬意を表する」というようなことを発表しています。
金曜ロードショウなど、TV(テレビ)地上波で放映されるとき、その点がどのように表記されるか興味深いものです。
ちなみに、挿入歌「テル―の唄」はシングルCDになっていますが、主題歌「時の歌」は、「ゲド戦記歌集」などCDアルバムに収録されており、シングルカットはされていません。
スポンサードリンク
-/-/-/-/