三崎亜記はwikiでひいてもあまり情報のない作家ですが、「失われた町」や「となり町戦争」で直木賞候補になっており、最新作「鼓笛隊の襲来」も直木賞候補に名を連ねています。市役所公務員という経歴もデビュー時注目されました。
三崎亜記…wiki情報が少ない直木賞候補作家。
三崎亜記は2004年、「となり町戦争」でデビューした作家・小説家です。
市役所職員…公務員のかたわら作家デビューをはたしたという点でも注目されましたが、なにより面白かったのはやはり「となり町戦争」という作品内容です。
戦争を公共事業としてとらえた着目点の斬新さ、となり町の住人同士が職務として「戦う」異様さ、そして、日本人にとって「海の向こう」で起きている戦争と「となり町」のギャップ感など、さまざまな着目点がありました。
その作品は、集英社「小説すばる新人賞」を受賞し、デビュー作でありながら直木賞の候補作にもなったのです。
選考委員の選評では、井上ひさし氏は「視点の新鮮さに打たれた。」と評し、さらに「この視点を発見しただけでも、作者の手柄は大きい。作中に、『公務によるラブシーン』が現れるが、この場面の透徹した美しさは、作者のすぐれた資質を証し立てている。」と高い評価。
しかしながら、デビュー作でもあり、「次作を見たい」という他の選考委員が多勢をしめたようです。
「となり町戦争」「失われた町」で毎年のように直木賞候補に。
そして2005年に出された作品が「バスジャック」。
こちらは、「バスジャック」をはじめ7編が納められた短編集です。
TBSの「王様のブランチ」などで絶賛され、それなりに人気にもなりましたが、直木賞とは縁知らず。
さらに翌年(毎年、書いてます)の2006年、三崎亜記が発表したのが「失われた町」。
これも「プロローグがエピローグ」であるというユニークな実験が行われた作品で話題になり、直木賞候補にも選ばれました。
「候補作中、もっとも文学的なテーマを持ち」(渡辺淳一氏)、とか「企みの深い作品である 」(阿刀田高氏)などの感想を持たれながらも、「三崎亜記、まだまだ行ってほしい」という感じで選からもれました。
三崎亜記、3度目の直木賞候補「鼓笛隊の襲来」…その賞の行方は。
三崎亜記は2008年3月、「鼓笛隊の襲来」を光文社から出版しました。
これは、「戦後最大の鼓笛隊が襲来、それを避難もせず乗り切ろうとする家族」を描いた表題作「鼓笛隊の襲来」をはじめとした短編集。
そして、三崎亜記はこの作品で3度目の直木賞候補となります。
候補作は他に5作。
選考委員は浅田次郎、五木寛之をはじめ9名。
下馬評では3度目の直木賞候補となる三崎亜記、有力の声が高いようですが、はたしてどうなるのでしょう。
しかし、賞の行方が三崎亜記の作家としてのすべてではないことは言うまでもないこと。
三崎亜記が「小説」という世界で企てる冒険の応援者は数多く存在します。
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